[9907] 閑話休題 投稿者:金馬です 投稿日:2015/01/29(Thu) 09:09
- 昨年の「致知」という雑誌の7月号に「ここに日本が守るべきものがある」(副題:私が萩で見つけた人生の花)という題で、萩大島船団丸代表の坪内知佳さんのインタビュー記事が掲載されていました。
概要は、「日本の水産業の疲弊が叫ばれて久しいが、萩・大島も例外ではなかった。そこに現れた坪内知佳さん、27歳。約60人の漁師を束ね、6次産業化を推進。いま全国に萩の新鮮な魚介類を送り届け、再び島に活気を取り戻しつつある。そんな”日本水産業界のジャンヌ・ダルク”坪内さんに、活性化までの道のりをお聞きした」というものでした。
彼女は、昭和61年福井県生まれ。大学中退後、結婚を機に山口県へ。離婚後、萩市内で翻訳業、コンサルタント業に従事。平成24年、停滞する萩・大島の水産、漁業を活性化するために作られた「萩大島船団丸」の代表に就任。1年で黒字化を実現する。
離婚した時には子供もいたので、萩市内で翻訳の仕事をし、企業の相談に乗っているうちにコンサルの仕事もするようになった。その時、萩大島船団丸に参画する船団長の人からも相談を受けた。
方法を調べていると、「六次産業化・地産地消法」が制定され、一次産業である農林水産業も、製造販売・サービスの2次・3次産業も手掛けられることを知った。それなら直出荷で6次産業として関係機関に申請書を出そうとした。しかし、漁師さんたちでは申請手続きが難航し、交渉がうまくいかない。「現場で魚を獲る仕事はお願いします。出荷や営業、事務方など漁以外の仕事は全部私がやります」と言って代表に就任することになったそうです。
「私は素人なので、漁師たちから殴られて海に突き落とされてもいいと思って、立ち向かって行った」そうです。
内容は省略しますが、写真1枚で全国に販路を広げていったこの女性は現在でもまだ29歳。萩にこのような女性がいることを知って驚いた次第です。
萩在住の方は、この女性のことをすでにご存知でしたか???